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弊社のホテル・旅館総合情報システム「ストーリーホテル・ストーリー旅館」をご利用いただいている施設様で本当にあった出来事を元に、実話シリーズとしてご紹介します。 |
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部長は新聞広告を出すために手配を進めていた。間際予約の即効性を考えると新聞広告が効果的であることがわかっているからである。しかし、掲載を始めたころに比べると予約の申し込みが減少してきている。自社のホームページからの予約申し込みも可能にしているが、返信メールか電話確認で成立としているため、即成立ではない。当然サイバーエージェントにも部屋を提供しているが手数料を取られる。
部長の旅館は大規模旅館でエージェントの送客にも頼っているが、それだけでは不十分なため、個人客をターゲットに地域の総合新聞に全面広告を定期的に出してきた。掲載を始めたころは、すぐに反応して面白いように予約電話が鳴っていた。しかし、数ヶ月すると思いのほか予約が入らなくなってきている。内容を工夫しても掲載当初のような効果は得られない。掲載の費用は2紙合わせて200万前後になる。新聞である以上広告生命は基本的に1日、よくてせいぜい数日である。それでも効果があるので続けてきた。経費とのバランスを考えると微妙な時期にはきている。
さて、インターネット予約に関しても業界の中でも早い段階から取り組んできている。楽天トラベルやじゃらんなどメジャーなサイトにはかなり早くから部屋提供している。人気のサイトだけあって予約は順調に入ってきている。当初ファックスで送られてきた予約情報も、最近ではメールに切り替えた。切り替えた当初は担当者が予約メールを開いて、予約システムに転記していたが、メール取込機能を導入してから転記する必要が無く、転記ミスも激減した上、作業時間もわずかになった。このメール取込機能はどんなメールでもパターンを登録するだけでどんなサイトのものでも自動解析してくれるから助かっている。
自社の予約ページもホームページ開設間もなくCGIで予約できる機能を提供してきた。返信メールを送付するか、電話で確認することで成立となるが、最近では、予約送信直後の確認電話が増えてきた。ビジネスホテルやシティホテルの自社サイトが即成立になってきている中、旅館やリゾートホテルも即決を求められてきている。ホームページに掲載している企画商品の料金を操作するとすぐ反応してくる。この点は新聞広告に近い状況になってきた。即決できるしくみを導入する費用を信南に問い合わせてみると、新聞広告の2回分にも満たない金額で導入できるというのである。即導入の判断を下した。
導入したインターネットダイレクト予約機能は、公開分の空室状況を常に館内のデータベースを参照して表示しているのでスタッフがインターネット用の残室数をコントロールする必要が無い。常に最新の状況が自動表示されるのである。次に、予約登録の操作を進めていく中で、請求領収書と同じ内容が画面に表示される。当日追加が一切無ければインターネットで表示されたのと同じ内容を請求領収書を受け取ることになる。税金などホテルや旅館の精算は不明瞭であるとのイメージを払拭し、安心して予約の申し込みをしていただくことができる。さらに登録した利用者の内容は館内のデータベースサーバに直接書き込みされ、その場で返信メールも自動生成して送信される。つまり、各予約サイトと同様にその場で成立するのである。このしくみに切り替えてから着実に自社サイトの予約が増えてきている。年間約3000組の予約が自社サイトから登録されている。これは全体の4%程度になる。新聞広告2回程度の投資で半永久的なインターネットの予約機能を導入できて満足している。登録の時間帯を分析してみると21時から翌日の7時までに全体の40%が登録される。企画商品を新たに設定してもマスタ登録とページの更新のみで追加・変更が容易にでき、料金もほとんどかからないので、たいへんお得である。
部長は、今後もより効果的な広告方法を模索していく。今回の追加オプションの導入は安い買い物をしたと感じている。 |
[ 活用されていた機能 ]
■メール取込機能。予約サイトから来るメールを解析して予約データに変換してくれる。返信メールも自動作成できる。
■インターネットダイレクト予約機能。館内のデータベースサーバを参照して空室状況を表示し、利用者が登録した内容を自動的に書き込む。
[ 活用のポイント ]
■予約サイトに支払っている手数料と新聞広告の費用対効果を比較して早い段階に導入判断をした。
■ネット上の企画商品を頻繁に更新している。
■設定料金を予約サイトより自社サイトをわずかに安くしている。(手数料を引くと逆転する) |
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